【連載Vol.2】やりたいことを反対された時、どう向き合うか?〜親との“ズレ”との向き合い方〜

「自分はこれがやりたい!」そう思って一歩を踏み出そうとしたとき、親から反対される。きっと、あなたもそんな経験があるのではないでしょうか。

例えば、

「もっと勉強に集中しなさい」

「スポーツばかりじゃなくて、将来も考えなさい」

「その道で食べていけるの?」

という親の言葉が突き刺さって、悔しくなったり、悲しくなったり、時には「なんでわかってくれないんだろう…」と悩むかもしれません。

でも、その“ズレ”は、必ずしも不幸なものではありません。

むしろ、そのズレをどう捉えて、どう付き合っていくかで、これからのあなたの人生は大きく変わって行きます。

親の反対は、あなた自身を否定しているわけじゃない

まず大前提として知っておいてほしいのは、親はあなたに「幸せになってほしい」と心から願っているということです。

それが、「あなたのことを思って」という言葉になって出てくる。

でも正直、この“あなたのことを思って”って、すごく鬱陶しく感じる時期があるんですよね。

それでも、少しだけでいいので、「今、親は私に、幸せになってほしいからこう言ってるんだな」そんな風に、視点を変えて受け止めてみてほしいんです。

「私のことが大好きなのね、わかったわかった!」くらいの軽い気持ちで(笑)

もちろん、自分の気持ちを大事にしながらで大丈夫です。ただちょっとだけ、相手の考えにも寄り添ってみる。

そうやってちょっとでも親の気持ちを汲み取ろうとすると、この先の道が、少しずついい方向に変わってくるんです。

これがなかなか難しくて…

私なんて10年かかりました、、苦笑。

ちゃんと話すのって、怖いよね

正直、親に自分の気持ちを話すのって、すごく勇気がいることです。

「どうせわかってもらえないし…」

「言ったらもっと反対されるんじゃないか」

「本気で話したら、余計に気まずくなるかも」

そんな風に思うと、“何を言ってもわかってもらえない”と、つい黙り込んでしまいますよね。

私もそうだったから、すごくよくわかります。

「本当はこう思ってるのに!」って、頭の中では何度もぐるぐると考えてるのに、いざ言葉にしようとするとやっぱり難しい、、なんなら、もう黙ってるほうが楽だったりもする。

でも、そのモヤモヤを抱えたままだと、いつまでも「わかってもらえない」苦しさが続いてしまうんです。

だからこそ、あなたが今どう思ってるのか、これからどんな道に進みたいのか、言葉になっていなくても良いし、少しずつでも良いから、表に出してみてほしいなって思います。

一気に全部を伝える必要はないし、上手く言えなくても大丈夫。ちゃんと説明できなくても、「こんな気持ちがあるんだ」ってそのまま伝えてもいい。

それだけでも、親は「この子はちゃんと考えてるんだな」って、少しずつ理解してくれるようになるはずです。

どうして親は反対するの?親のホンネ

そもそも、どうして親は子どものやりたいことに口を出したり、反対したりするのでしょうか?

多くの場合、それは「心配だから」です。

親はあなたよりいろんな事を経験して、たくさんのことを見てきています。

失敗して苦しんだり、挑戦したけどうまくいかなかったり、思い通りにいかなくて、後悔したことだってある…

そういう経験を知っているからこそ、

「この子には、なるべく苦しい思いをしてほしくない」

「もっと安定した道を歩んでほしい」

と願ってしまうんです。

それって裏を返せば、あなたのことが大事で、本当に幸せになってほしいって思ってるからこそ、なんですよね。

少しの工夫で、親との会話が変わる

そうは言っても、言われた側からすると、「鬱陶しいなぁ…」「放っておいてほしいのに」って思うこともありますよね。

それなら、ちょっと工夫してみるのはどうでしょう?

例えば、「とにかくこれがやりたいんだ」「やらずに後悔したくないんだ」と、伝えてみる。

そうすると、親も「この子はしっかり考えてるんだな」って少し安心できるものです。

あなたの想いもちゃんと伝えて、挑戦を応援してもらうために、ちょっとだけ”チラ見せ”しておくのも一つの方法です。

最後に決めるのはあなた自身

親はきっとこれからも、あなたのことを心配すると思います。

それはもう親だから仕方のないこと。親になったら、きっとこの気持ちがわかるんだろうなぁ…(笑)

でも、必ず覚えていてほしいのは、どれだけ親にいろいろ言われたとしても、最終的にその道を選んで歩んでいくのは、あなた自身だということ。

「親ってそういう生き物なんだ」って少し肩の力を抜いて、あなたのペースで、自分の人生を思い描いていってほしいのです。

あなたがちゃんと考えて選んだ道なら、それは誰かに決められた道よりも、ずっと価値のある道になるはずだから。

焦らなくて大丈夫!

最後に一つだけ、伝えたいことがあります。

今はまだ、親と考え方や意見が合わなくても、大人になって振り返ると「あの時悩んだからこそ、今の自分があるな」と思える日が必ず来ます。

そして親も、あなたが頑張っている姿をずっと近くで見ています。

言葉にはしなくても、「この子はちゃんと自分で歩んでるな」って安心してくれる時がきっときます。

だから、焦らなくて大丈夫!

少しずつでいいから、自分の想いを言葉にして、あなたの未来を、あなたの手で創っていってください。

きっと、その先には、今よりもっと親子関係が深まって、安心して歩んでいける未来が待っていますよ。

執筆者✍🏻

キッズスポーツコーチ 岩元愛
専業主婦の期間を経て、スポーツジムでのレッスンコーチや独立してソフトテニスのクラブチームの立ち上げを経験。現在は3児の母でありながら、身体を動かしながら心のコミュニケーションを育む教室「ジブン表現塾」の運営、指導現場や子育てを通しての経験をSNSで発信するなど、競技の「技術」よりも「心と体の土台」を育てることを大切にされているキッズスポーツ教室のコーチ。

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